メキシコの「チレ」

メキシコ料理に欠かせないのが「チレ」である。「チレ」とは唐辛子のことで、メキシコでは単にスパイスという事だけではなく、具として食べたり、出汁を取ったり、様々な調理法で楽しまれています。
今、メキシコには50種類以上の唐辛子があり、それを多種多様のメキシコ料理に合わせて、使い分けています。もちろん、タコスにかけるサルサなども、それぞれの唐辛子の持ち味を生かした味に仕上げていきます。


代表的な唐辛子の種類としては、
ハバネロ唐辛子・ハラペーニョ・チレグァヒージョ・チレアルボル・チレパシージャ
チレムラート・チレカスカベル・チレパシージャ・チレアンチョ・チレモリータ・チレトポトレ?チレセラーノ・チレマンサーノ・チレポブラーノ
などがあります。
唐辛子の辛さもバラバラで、とても辛い唐辛子もあれば、本当にこれも、唐辛子なの?!と思ってしまうものまで、千差万別です。
日本人がメキシコ料理をイメージすると、口から火が出るぐらいのような辛い料理を思い浮かびます。
もちろん、とても辛い料理がありますが、全てそうではありません。その料理のベースになっているものは唐辛子です。トウラガラシはメキシコと中南米に生じた果実です。色、形、そして大きさによる味と辛さが違います。もちろん、種類は数 えられないぐらいあります。
メキシコ料理にはチレ(唐辛子)が不可欠な材料です。そして、タコスにかけるサルサは主に、このチレから作られています。
スペインに 戦 略される前に、メキシコでは、トウモロコシ、豆と唐辛子がメキシコ人の主な食べ物でした。その後、ヨーロッパに伝わり 、世界中の料理の材料になりました。
現在、唐辛子はメキシコ料理の“レイ”(キング)として扱われています。
そんな「チレ」の代表的な所を簡単に紹介すると、
・チレ、アンチョ
赤褐色のごく一般的な唐辛子。マイルドな辛みと甘みを併せ持つ。辛さlevel3
・チレ、モラ
小ぶりの赤みがかった唐辛子。辛さlevel5
・チレ、ムラート
黒ずんだ色でしわの寄った唐辛子。味がいいとされている。辛さlevel5
・チレ、パシージャ
強い辛みと苦み、コクがある唐辛子。辛さlevel6
・チレ、ワヒージョ
赤褐色で、つるつるした表面。辛さlevel6