タコライスとは

タコライスという食べ物をご存じでしょうか?沖縄では県民食といっても過言ではないほどポピュラーないわゆるB級グルメのことです。
タコライスは1980年代に沖縄県で誕生し、県内では1990年代から学校給食に採用されるほど非常に一般的な料理となっています。
ではタコライスについて説明していきましょう。
タコライスは、沖縄県金武町キャンプハンセンのゲート前に広がる飲食店街にある「パーラー千里(せんり)」で1984年に生まれました。当時の円高により、それまで主なお客であった米兵が外食を控えるようになったため、タコミートを利用してタコスよりもボリュームがありコストパフォーマンスのよい新メニューとして考え出されました。


もともとは店員の賄い食だったという説もあります。
金武町の同飲食店街では「キングタコス」と「パーラー千里」のそれぞれが「発祥の店」「元祖」と銘打ってタコライスを販売しており、どっちが正しいのかと言われたりしますが、経営者は同じで「千里」が先のようです。しかし、ほぼ同時期に砂辺に出ていた移動パーラーでもタコライスを販売していたと言う情報も一部ではあります。これは目撃情報のみで信頼できるソースは無いです。
タコスは英語では“taco”(「タコス」は複数形“tacos”から)であり、タコスの具を乗せた飯、という意味でタコライス (taco-rice) と命名されたと考えられます。
タコライスの簡単な作り方の説明として、油を引いたフライパンで牛挽肉・ニンニク・玉葱・ピーマンを塩・胡椒・チリパウダーなどで味付けしながら炒め、タコミートをつくる。皿に盛った米飯の上にタコミート、千切りのチーズ、千切りしたレタス、半月切りのトマトなどを順に載せ、ケチャップ、タバスコなどで作ったサルサをかければ完成です。
タコミートとサルサの辛みをレタス・トマト・チーズで柔らかくして、ご飯と一緒に食べるものと言われているが、レタス・トマトを載せたのは地元客の要望によりサービス感覚で始められました。
タコライスは、もともとは米飯とタコミートのみで、今でもレタスなどのトッピングが別料金となる店が残っています。バリエーションとしてチキンライス&タコミートの組み合わせなど、様々なカタチがあり、食べ方の感覚としてはそぼろご飯やドライカレーににています。